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TVアニメ放送中「超可動ガール1/6」ÖYSTER先生インタビュー

2019.04.17

4月よりTVアニメが放送開始された「超可動ガール1/6」(双葉社刊)のÖYSTER先生(@OYSTER_tenten)にインタビューをしました。

取材=仕掛け番長(@maron_rikiya

いよいよ、テレビアニメスタートの話題作誕生秘話!

仕掛け番長

今回は4月よりいよいよTVアニメがスタートしました「超可動ガール1/6」の著者でございますÖYSTER先生にインタビューをさせていただきたいと思います!

仕掛け番長

まずは今回アニメ化される「超可動ガール1/6」そして現在連載中の「超可動ガールズ」の誕生秘話についてお伺いしたいと思います!
フィギュアが動き出す、しかもめっちゃかわいいという設定は個人的にはかなりつぼだったのですがなぜこの作品を描かれようと思ったのでしょうか?

ÖYSTERさん

まず始めに、「超可動ガール」作中劇である「少女→惑星探査」のアイディアがありました。「銀河鉄道999」や「キノの旅」のようなSFロードムービー的なものとして構想していたのですが、もう少し馴染みやすい題材にしよう、という事になり、次に、ガチャポンフィギュアが動きだす話として「ガチャガール」という話を提案しました。

ÖYSTERさん

編集の方から「それは小さすぎる」と言われ、僕としても絵にした時人間との対比が大変すぎるな、と思いましたので、なら可動フィギュアの主流サイズの1/12?、固定フィギュアで比較的メジャーな1/7?と、話し合いの中サイズが上がっていき、最終的に、多く販売されている中では大きめの1/6サイズに落ち着きました。そこから前述の「惑星探査」の話も統合して、オタク要素満載のラブコメとしてスタートすることになりました。こうしてまとめて言ってみると、ずいぶんフラフラしてますね(笑)

仕掛け番長

じつは「超可動ガール1/6」は一度連載が終了していまして、その後にファンの熱量が冷めずに続編である超可動ガールズ、そしてアニメ化とつながっていくわけなのですが今回のアニメ化のお話を最初に聞いたときのご感想を教えていただいてもよろしいでしょうか?

ÖYSTERさん

別のところでもお話しましたが、連載復活はアニメ企画との連動という事もありました。もちろん、その見込みがあるとの判断をもらえたのは、多くのファンの方々の声の後押しがあったからだと思います。本当に感謝しております。ありがとうございます!

ÖYSTERさん

アニメ化の話を正式に頂いた時は本当に夢のようでしたが、一方で、一度完結してある程度まとまったお話ではありますから、他の方々にお渡ししてどんな仕上がりになるのか見てみたい、という好奇心も働いておりました。超可動ガールのテーマの1つである、誰かと誰かが出会うことで何かが先に進むという現象、それが作品自体に起きた事にとてもわくわくしています。

仕掛け番長

メインヒロイン(?)のノーナをはじめ女勇者のベルノア、格ゲーキャラのすばるなどそれぞれそのキャラクターポジ+αの魅力満点のミニなヒロインに囲まれた春人。
どのヒロインもめちゃくちゃかわいいわけなのですが次は超可動ガールシリーズのヒロインについてお聞きしていきたいと思います!
まずは少女→惑星探索のヒロインであり本作のメインヒロインでもありますノーナ!
やはりヒロインズの中で最初に考えられたのもノーナだったのでしょうか?

ÖYSTERさん

お話した通り、ノーナは最初「少女→惑星探査」のヒロインとして誕生しました。科学番組や宇宙の本で、「未来の惑星探査機はこうなる」という話を色々見たり、最近では「はやぶさ」の活躍や人気などもあって「惑星探査機が女の子だったら、かなりヒロイン力高いのでは」という着想から生まれたキャラクターです。

ÖYSTERさん

複数ヒロインラブコメの一人目、メインヒロインとしてはいささか特殊すぎるかな、とも思いましたが、人のために作られたという点で2次元ヒロインも惑星探査機も同じですし、違う世界(2次元)に出会いを求めるテーマとも合致しますので、思い切って彼女にお任せする事にしました。

仕掛け番長

次は女勇者のベルノア。なかなかな女勇者っぷりが素敵なヒロインですよね!

ÖYSTERさん

多くの人がイメージを掴みやすく馴染みのある、RPGの勇者から二人目を出そうと思いました。ただ、誰もが知る分イメージの幅は広く、特定のキャラとして立ち上げるのは難しい作業でした、特に外見が難しく、ただの鎧の戦士でもなく、魔術師でもなく、快活で高潔、正しい側の存在である事。それらの要素を踏まえたデザインとして、何枚もスケッチを描いて一番時間をかけたのがベルノアでした。

ÖYSTERさん

ベルノアは作中でも特に「美人」である事を強調していますが、やはりファンタジー世界の住人は特別に美しいのだと思います。魔法やドラゴンと並ぶファンタジー要素だと思うのです。

仕掛け番長

そしてすばる!格闘ゲームのキャラでありオタクというキャラクターで後から登場したにもかかわらずメインヒロインポジと感じることもあるくらいの存在感!すばる押しのファンも多いのではないでしょうか!?

ÖYSTERさん

2D格闘ゲームは僕が特別に好きである事もあって、すばるの2D格闘キャラとしての描写はかなり凝ったものになってしまいました。ベルノアのコンセプトと逆ですね。
自分で言うのもなんですが、危うい要素が多いのに変なバランスでとても魅力的なキャラになりました。すばるは春人の事を「君」と呼びますが、呼ばれたいですね(笑)

ÖYSTERさん

ベルノアもそうですが、ただの対戦格闘キャラのすばるの性格がこれほど細やかなのは、制作デザインしたゲームスタッフがしっかり構想してくれていたからなのだと思われます。
余談ですが、2D格闘キャラなのでカラーパレット節約のため髪は袴と同じ青色です。

仕掛け番長

まだまだルウやクサビちゃん、リンドウのお話も聞きたいのですが今回は時間がないのでこの辺で最後に好評放送中のアニメの見所、そして3月に発売された2巻の「超可動ガールズ」の今後の見所をÖYSTER先生にお話いただきたいと思います!

ÖYSTERさん

アニメ「超可動ガール1/6」は、アニメに合わせて細かくアレンジされてますが、原作のスピリッツはしっかり表現していただきました。原作より格段に良くなっているシーンも多いです。キャストの皆様の熱演もあって、女の子たちは大変可愛く、男たちは非常に暑苦しく仕上がっていて、とても気軽に楽しく観られる作品になっていると思います。

ÖYSTERさん

また、続編の漫画「超可動ガールズ」も、前作で描ききれなかった要素や各キャラのエピソード、そして新しい展開、さらなる謎の開示などが続いていくと思われます。ですが、基本的にお気楽なコメディである事は変わりません。アニメ共々、楽しんでいただけたら幸いです。

仕掛け番長

本日はお忙しいところ、お時間頂きましてありがとうございます!

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