『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)にて、マンガ家を目指す少年少女を描く青春物語「週刊少年ハチ」を連載中の漫画家・増田英二先生にお話をお伺いしました。
取材=仕掛け番長(@maron_rikiya)
漫画専門学校出身だからこそ描ける物語
(C)増田英二(秋田書店)2018
仕掛け番長
まずは、増田英二先生が漫画家になられたきっかけを教えてください。
増田英二さん
兄が漫画を描いていてその影響で漫画を描き始めたと思います。
ずっと漫画家になりたいと思っていましたが、強く意識するようになったのは高校2年生の頃、進路に悩んだ時でした。
仕掛け番長
お兄さんの影響があったんですね! 私は、増田先生の「さくらDISCORD」(秋田書店)の第1話を読ませていただいた時のことを、今でも覚えております。本当の意味で心が揺さぶられるような漫画が少なくなってきてたと感じていた中、「さくらDISCORD」の衝撃は今でも忘れられません。
増田英二さん
ありがとうございます。当時の自分はとにかく響く作品を描ければと思っていたので、その言葉は嬉しいです!
仕掛け番長
そして大ヒット作となりました「
実は私は」(秋田書店)なんだか目が離せないヒロイン達という、ありそうでなかったラブコメ新ジャンルに多くの読者が虜となりました。
増田英二さん
本当に多くの方に読んでいただき、とても幸せな時間を過ごさせていただきました。
仕掛け番長
そして新作は漫画家を目指す少年を描く「週刊少年ハチ」!!
この「週刊少年ハチ」を描いたきっかけを教えていただいてもよろしいでしょうか?
増田英二さん
僕自身漫画専門学校出身なのですが、漫画業界に関わらせていただいて十数年、漫画専門学校の事を良く言ってる方とほとんどお会いした事がないんです。
でも今日の僕が曲がりなりにもこの業界に関わらせていただけているのは、間違いなく漫画専門学校に通っていたからだと断言できて。
はっきり言葉には出来ませんが、そう思う僕だからこそ描けるものもあるんじゃないかと思ったのがきっかけです。
仕掛け番長
増田先生の描く登場人物はどのキャラクターも活き活きとしていて感情豊かで読んでいて一緒に熱くなったり泣いてしまったり……本当に素敵です。
(C)増田英二(秋田書店)2018
増田英二さん
ありがとうございます。僕も形にしてみるまでキャラクターが何を話すかわからなくて、キャラクターに教えられたことも多いです。
(C)増田英二(秋田書店)2018
仕掛け番長
それでは「週刊少年ハチ」にの登場人物で、先生が一番思い入れのあるキャラクターを1人あげるなら誰でしょうか?理由を教えていただけると嬉しいです。ちなみに私は、淵間先生がなんだか凄く好きです!
(C)増田英二(秋田書店)2018 (左側)淵間先生
増田英二さん
僕も淵間先生でしょうか。今までの引き出しにはなかったキャラクターなので描いていて新鮮味があるというか、刺激的なキャラクターです。
仕掛け番長
いいね合戦はめちゃくちゃ盛り上がりました!最後の展開は予想外でドキドキしました……。
そんな読者の予想をいい意味で裏切り続ける「週刊少年ハチ」の中で増田先生が一番印象に残っているエピソードを教えて下さい。またその理由もおねがいいたします!
(C)増田英二(秋田書店)2018
増田英二さん
24話の記者会見回です。あくまで一つの側面でしかないと思いますが「漫画家漫画」ではなく「漫画専門学校もの」として初めて形に出来たような気がします。
(C)増田英二(秋田書店)2018
仕掛け番長
「漫画専門学校もの」視点がやはりとても大切なポイントなのですね。それでは、他の方々にも聞いているのですが、今一番オススメをしたい漫画を教えていただいてもよろしいでしょうか?またその理由も教えて下さい。
増田英二さん
とよ田みのる先生の「
金剛寺さんは面倒臭い」(小学館)です。いい意味でネジがぶっ飛んでいてすごくピュアでニヤニヤ出来てすごくエンターテイメントだな、と。
あと読んでいるとすごく絵が描きたくなります!
仕掛け番長
最後にファンの方とこれから「週刊少年ハチ」をお読みになる方へ、メッセージをお願いいたします。
増田英二さん
これから彼らがどうなっていくのか僕にもわかりませんが迷いながら成長していくハチを暖かい目で見守っていただければ幸いです。
「週刊少年ハチ」をよろしくお願いします!
仕掛け番長
お忙しいところ、本日はありがとうございました!
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