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最恐純愛漫画「異常者の愛」完結記念、漫画家・千田大輔さんインタビュー

2018.09.13

マンガアプリマンガボックス(DeNA)で連載されていた、先の読めない異常なまでのストーリーから目を離さずにはいられない、最恐純愛漫画「異常者の愛」(講談社刊)完結記念ということで、著者であるマンガ家の千田大輔先生(@shirasuxstar_ba)にお話を伺わせていただきます!

取材=仕掛け番長(@maron_rikiya

キッカケは担当編集さんからの一言

仕掛け番長

「異常者の愛」は私も1話を読んでから読むのをやめられなくなりました。絵柄とストーリーのギャップが素晴らしくて…。そんな作品の秘密をいろいろ聞かせていただければと思います!まず、この作品を描こうと思ったきっかけを教えてください

千田大輔さん

前作の連載が終わってから、半年間くらいは新連載に向けたネームを毎週描いてはボツを繰り返し、それこそ結構な数もらいまくっていました(笑) ストーリーもギャグも4コマも思いついたものは、片っ端からネームにしていって、いよいよネタも尽きてきたという時に担当さんから「自分になにが起きたら絶望するか」をお話にしてみればと言われて、そうして生まれたのが三堂というキャラです。

千田大輔さん

こんな子が自分の身近にいて、人生からなにから奪っていったら絶望するだろうなと。そんな感じで三堂をメインに扱った、仮の一話目を描いて担当さんに読んでもらったら、今度はすんなりとこれでいこうとなりました(笑) 自分でもこういうサイコホラーみたいなジャンルを描いたことがなかったので、イケるのであれば描いてみたいと思い、そこから何度も打ち合わせで話を練り、今の「異常者の愛」を描くに至りました。

仕掛け番長

絶望=三堂さん……とても納得です。それでは、そんな三堂さんについてお話を! まず、三堂さんを描く上で気をつけていることはどんなことがありましたか?

千田大輔さん

とにかく「普通」であることを心がけて描いてました。カズミが関わるとちょっとやり過ぎてしまう、でも普段のキャラ自体は日常系作品に出てくる可愛い感じの振る舞い、という感じです。お仕置きシーンやカズミとのやりとりでもそれに気をつけていたら「笑顔で酷いことをする」…という想像以上にヤバいキャラに成長してしまいました(笑)

仕掛け番長

その変化が本当に怖い。読者として三堂さんをかわいく思ってしまうことも度々ありました(笑) でもそれ以上にその行動に何度も絶望しました…。ではそんな、三堂さんのお気に入りの名シーンをお伺いしてもよろしいでしょうか?

千田大輔さん

本当に個人的な名シーンになってしまうのですが(笑) 三堂がフミカのことを口にするシーンは全部。強いて言えば高校編の小学校でカズミと対決した時、途中、三堂がフミカの遺骨を持ち出してくるシーンですね。カズミのことが好きというのと同じくらい、カズミが好きだった女子にこだわってる三堂を、嫌ってほど出せたんじゃないかと思って気に入ってます。

仕掛け番長

では次に、魅力的なキャラの多い「異常者の愛」ですが、私は三堂さんと四谷妹が好きだったりします! その中で、先生が一番描きやすいキャラと描くのが大変なキャラを教えてください!

千田大輔さん

描きやすかったのはやはり三堂です。ブレなさすぎて(笑)「全部愛にもとづく」というのに気をつけていたら、話を作る際にも勝手に動いてくれるときが多々ありました。実は似た理由で同じくらい四谷姉も描きやすかったです。正反対の二人ですが、カズミが好きということが共通しているこの二人は一番描きやすかったです。

千田大輔さん

そして描きづらかったのは、一番はカズミです。主人公なのですが…(笑) 小学生時代、高校編、大人編と性格が違っているので、章が変わるたびに打ち合わせで担当さんとキャラを擦り合わせるのに、何度も苦労した記憶があります。

仕掛け番長

それでは最後になるのですが、千田先生のおすすめの漫画をご紹介していただいてもよろしいでしょうか?

千田大輔さん

デザート(講談社刊)で連載されている、ろびこ先生の「僕と君の大切な話」という少女漫画です。前作の「となりの怪物くん」が有名なので知ってる方も多いかとは思いますが、メインキャラ二人のすれ違い気味な恋模様が見ててニヤニヤものです。なにより「となりの怪物くん」同様、クラスメイトや出てくるキャラ同士の絡みがすごい好きで…あぁ青春だなぁと毎話毎巻楽しんでます。サイコホラーでもなく平和な恋愛ものを楽しみたい方にはぜひおすすめです。

仕掛け番長

「僕と君の大切な話」私も大好きで……癖になりますよね、あの面白さは。では最後に「異常者の愛」のファンの読者さんと、これから読み始めようと思ってる方にメッセージをお願いいたします!

千田大輔さん

まずは最後まで読んでいただいて本当にありがとうございました。ストーリー漫画の連載は初めてということで、つたない点もあったかとも思いますが、毎週ハラハラドキドキしながら読んでいただけたならこんな嬉しいことはないです。「異常者の愛」が終わった後も、楽しんでもらえる漫画をいっぱい描き続けていきたいと思うので今後ともよろしくお願いします。

千田大輔さん

そしてこれから読もうかと思っていただいてる方々、さすがに万人ウケする作品とは思っていないので無闇にオススメです! とは言えないですけど…(笑) こういう漫画が大丈夫か否か、その線引きに使うくらいの気持ちで読んでもらえるとありがたいです。そしてハマった際にはぜひ最後まで楽しんでもらえると嬉しいです。

仕掛け番長

お忙しいところ、本日はありがとうございました!

関連商品情報

異常者の愛
異常者の愛(1)

著者:千田大輔
定価 : 本体429円+税
発売日 : 2017/07
出版社 : 講談社

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