まずは「三日月とネコ」についてお聞きしたいのですが、この漫画私本当に好きで。
本当に何気ない会話の中で心を揺さぶってくるような凄い作品ですよね。
凄く身近にある感情の揺れを丁寧に切り取っているような……。
- INTERVIEW
「ひさいめし〜熊本より3年〜備えあれば憂いなし、ときどき猫。」発売記念
2019.04.28
熊本地震をの数日間の出来事を紡いだ「ひさいめし〜熊本より〜」(マッグガーデン刊)。それから３年後の2019年4月末に「ひさいめし〜熊本より3年〜備えあれば憂いなし、ときどき猫。」(エコーズ刊)を刊行した、ウオズミアアミ先生(@amiuozumiに、話題の「三日月とネコ」(徳間書店刊)と併せて2作品についてインタビューをしました。
取材＝仕掛け番長（@maron_rikiya）
あれから３年、今伝えたいこと。
仕掛け番長
仕掛け番長
この三日月とネコを描こうと思ったきっかけやこの作品に込めた思いをお伺いしてもよろしいでしょうか？
ウオズミアミさん
嬉しいお言葉、ありがとうございます…！
『三日月とネコ』を描くことになったきっかけは、私自身がよく感じる人生に対する不安や葛藤だったと思います。
『三日月とネコ』を描くことになったきっかけは、私自身がよく感じる人生に対する不安や葛藤だったと思います。
ウオズミアミさん
地震を機に人との関わり合いかたも変わり、私や周りの人達も様々な変化をしました。
そんな中で、いつも、何があっても可愛いネコという存在。
ネコを飼う、ネコを好きな人同士の連帯や共感。
それを絡めて形にできたらいいなと思いました。
そんな中で、いつも、何があっても可愛いネコという存在。
ネコを飼う、ネコを好きな人同士の連帯や共感。
それを絡めて形にできたらいいなと思いました。
ウオズミアミさん
もうひとつテーマにしたかったのが「多様性」です。
人はそれぞれ、生き方も考え方も感じ方も違う。セクシャリティも様々です。
それでも人は他人との「違い」を認め、尊重し「自分とは違うけれどそういうものだよな」と思いながら共に生きていける、そんな姿を描けたらと思いました。
人はそれぞれ、生き方も考え方も感じ方も違う。セクシャリティも様々です。
それでも人は他人との「違い」を認め、尊重し「自分とは違うけれどそういうものだよな」と思いながら共に生きていける、そんな姿を描けたらと思いました。
仕掛け番長
次は「ひさいめし〜熊本より3年〜備えあれば憂いなし、ときどき猫。」について同じようにお聞きしたいのですが「三日月とネコ」とは打って変わって、こちらは熊本での被災生活体験を描いたコミックエッセイとなります。
仕掛け番長
この「ひさいめし〜熊本より3年〜備えあれば憂いなし、ときどき猫。」はコミックエッセイで読みやすいのに、内容は非常に濃い作品だと思いました。
この作品を描かれたことに対しての思いは沢山あるかと思うのですが、まずは描かれた
経緯をお伺いしてもよろしいでしょうか？
この作品を描かれたことに対しての思いは沢山あるかと思うのですが、まずは描かれた
経緯をお伺いしてもよろしいでしょうか？
ウオズミアミさん
２０１６年４月に起こった熊本地震を実際に体験して、それを記録し、そこで得た知識や人にいただいたあたたかさを漫画にしたのが同年１２月に出版した「ひさいめし〜熊本より〜」（マッグガーデン刊）でした。
ウオズミアミさん
「ひさいめし〜熊本より〜」発行後からこの３年間で、私は大きな災害が起こった際にSNSで“災害時に役に立つかもしれない知識や情報”を発信してきました。
その情報に多くの反応をいただいたので、これがどこかで誰かの役に立つのならお伝えしたいと思い今作を描きました。
その情報に多くの反応をいただいたので、これがどこかで誰かの役に立つのならお伝えしたいと思い今作を描きました。
仕掛け番長
この「ひさいめし〜熊本より3年〜備えあれば憂いなし、ときどき猫。」という作品を通じて読者に先生がもっとも伝えたいメッセージは何か、お伺いしてもよろしいでしょうか？
ウオズミアミさん
一度何かで見ただけのものでも、知識として知っておくだけでもそれが災害時に随分と役に立ちました。
実際に熊本地震からこれまでの３年の間に「ひさいめし〜熊本より〜」を読んでくださった方、SNSで情報発信した際それを見てくれた方々からも多くの声をお寄せいただきました。
実際に熊本地震からこれまでの３年の間に「ひさいめし〜熊本より〜」を読んでくださった方、SNSで情報発信した際それを見てくれた方々からも多くの声をお寄せいただきました。
ウオズミアミさん
「理由はよくわからないけど風呂に水を溜めていてよかった」
（反対に「溜めておけばよかった」）
「見ていたおかげで落ち着いて行動できた」
「この方法でお米を炊いて とても美味しかった」
（反対に「溜めておけばよかった」）
「見ていたおかげで落ち着いて行動できた」
「この方法でお米を炊いて とても美味しかった」
ウオズミアミさん
今作の『ひさいめし〜熊本より３年〜備えあれば憂いなし、ときどき猫。』は被災時ばかりではなく、実生活でも応用していただける知恵のようなものをつめこみました。
日常生活から楽しみながらお役立ていただければと思います。
そして、この本がより多くの方、より遠くの方に届きますよう願っています。
日常生活から楽しみながらお役立ていただければと思います。
そして、この本がより多くの方、より遠くの方に届きますよう願っています。
仕掛け番長
本日はお忙しいところ、お時間頂きましてありがとうございます！
単行本寄贈先募集開始
CAMPFIREにて支援金を集めたプロジェクトにより、子どもたちが今作の目に触れる機会を作りたいと思い、今作を寄贈をいたします。
ご自身やご家族が所属されている学校、関係者の方などこちらからお申し込みください。
上限数に達しましたら、こちらにて告知いたします。
店頭サイン会イベント開催
- 【日時】2019年5月12日（日） 12時〜15時
- 【場所】蔦屋書店熊本三年坂
- 【イベント概要】
「ひさいめし〜熊本より３年〜備えあれば憂いなし、ときどき猫。」と「三日月とネコ」を蔦屋書店熊本三年坂にてご購入のお客様に、1冊につき1枚整理券を配布致します。
※整理券の番号は管理番号です。当日は先着順で、ウオズミアミ先生のサインを致します。 - 【詳細】はこちらから！
単行本取扱い希望店舗さま募集中
「ひさいめし〜熊本より3年〜備えあれば憂いなし、ときどき猫。」のお取り扱いをご希望の店舗さまは、こちらからご応募ください！
販売店舗一覧
現在、「ひさいめし〜熊本より3年〜備えあれば憂いなし、ときどき猫。」のお取り扱い店舗様こちらをチェック！
オンラインショッピングでの購入は５月中旬より、開始予定です。
